ハングル・コンピューティング用語集


ハングル・コンピューティング関連の記事(ホームページのコンテンツ)に頻出する用語をまとめてみました。
本来なら、ハングル関係の用語はハングルのカナダ([ka-na-da])順に並べるべきなのですが、この用語集の対象読者の大半が日本語を母国語としていると推定されるため、欧文で表記される用語以外は日本語の50音順に並べました。ご了承ください。

[ 数字 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z ]

[ ら わ ]


数字

2ボル式【にぼる しき】2[beol-sik]/[tu-beol-sik]

 ハングル字素を母音と子音に分類し割り当てるキーボード配列。キー割り当ての数が少なく覚えやすい反面、ミスタイプ率が比較的高いといわれています。韓国のパソコンユーザーの80%以上が利用しているとされています。

→ボル

3ボル式【さんぼる しき】3[beol-sik]/[se-beol-sik]

 ハングル字素を初声・中声・終声に分類し割り当てるキーボード配列。ミスタイプが少なく、キー割り当て数が多い割にはシフトキーを押す頻度が低いとされていますが、「3-89」、「3-90」、「最終字板」といった配列上のバリエーションが存在することに注意が必要です。現時点では3-90が最も多く使われているようです。

→ボル

7ビット完成型【ななびっと かんせいがた】 7[bi-t'eu] [wan-seong-hyeong]

 完成型ハングルコードのひとつで、1つの完成ハングルに対して14ビット(つまりASCII英数記号2文字分)のコードを割り振る体系。2文字が続いて使われる頻度の少ない英数記号の組み合わせを工夫し、それを表示上ハングルに変換することで実現していました。
 英語版のソフトで無理なくハングルが扱える手段として、韓国でのIBM PC互換パソコン普及初期に広く用いられましたが、行末に来た文字がハングルなのかどうかを判別する手段がなかったため、行末での文字化けに気を遣わなければならなかったほか、英語テキストを読み込ませると一部がハングルに化けることもありました。
 ちなみに、代表的な7ビット完成型コードである清渓川コードで「7[bi-t'eu] [wan-seong-hyeong]」を表現すると、 "7oT}- wIq[~7" となります。

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A

ARIRANG【ありらん】

 PC-VAN(現BIGLOBE PC-VAN)に1989年から1995年まで存在した韓国・朝鮮SIG(NIFTY SERVEでいうフォーラムに相当)。日本のハングル・コンピューティングの歴史はここから始まったといってもよいでしょう。

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C

CHOLLIAN【ちょるり あん】

 韓国最大の加入者数を持つパソコン通信/インターネット接続サービス。運営はDACOM社。漢字で書けば「千里眼」ですが、日本ではPC-VANを通じて公式にサービスが提供されており、そこではCHOLLIANと名乗っていますので、ここでもそれに従いました。

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D

DBCS【でぃー びー しー えす】(Double Bytes Character Set)

 SBCSに対する用語で、2バイト文字セットのこと。漢字圏言語であるハングル、日本語、中国語(簡体字・繁体字)およびベトナム古語が該当します。字形の複雑な漢字の表示には2バイト=16ビット(最大65,536字相当)のコード領域が必要ということです。
 なお、SBCS言語とかDBCS言語というのは、あくまでコンピュータの世界だけの分類です。言語学者さんたちに向かって使ったりしないように。(笑)

DKBB【でぃー けい びー びー】

→ ハングル・トケビ

DKBY【でぃー けい びー わい】

 常用組み合わせ型コードの1ビットのフラグ(その文字がハングル・英数記号のどちらなのかを判別するのに用いられるコード)をうまく活用し、英語DOS+英語版テキストアプリケーションという環境でのハングルの文字化け問題(とくにボックスキャラクタ=罫線文字との衝突)を解決した、初めてのソフトウェア・ハングルカード。3ボル式入力もサポート。ハングル・トケビに刺激され、1989年にフリーソフトウェアとしてリリースされました。当時大いに歓迎されたものです。
 なお、DKBYの作者であるヤン・ワンソン氏は、現在ハングル&コンピュータ社でアレアハングルの開発に携わっています。

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E

EUC【いー ゆー しー】(Extended UNIX Code)

 拡張UNIXコード。UNIXで8ビット文字列を扱うためのエンコード方法ですが、ハングルの場合はKS C 5601とKS C 5636(ASCII英数記号)のエンコードが事実上そのままEUC-KR(KRは韓国のカントリーコード)として用いられています。

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H

HiTEL【はい てる】

 韓国初の大規模パソコン通信ホスト「クンマウル(大きな村の意、後のKETEL)」を前身とする、代表的なパソコン通信サービス。運営は韓国経済新聞社を経て現在は韓国PC通信。加入者数では韓国第2位になってしまいましたが、オンラインソフトの世界に限れば今なお最大の影響力を誇ります。

HT【えいち てぃー】(Hangul Type)

 平野洋一郎(PINA)氏による、ローマ字表記ハングルを本物のハングルに変換して画面表示するDOS用のテキストブラウザ。もともとはSIG-ARIRANGの前身であるSIG「アジア大好き人間」の会議室「ハングル・ルーム」でのハングル講座に利用する目的で開発され、PC-9800、DOS/V、J-3100用があります。きょん☆あLabsでは、ハングルのローマ字表記に原則としてHT方式を採用しています。

HWP 【えいち だぶりゅ ぴー】(Hangul Word Processor)

 アレアハングルの標準文書ファイルの拡張子。日本ではワープロソフトのファイルで文書をやりとりすると一般に嫌がられますが、韓国では添付ファイルなどとして*.hwpのファイルを添付しても、相手がWindowsユーザーであれば、まず問題なく読んでもらえます。
 ただし、それでも送信の前に、相手がアレアハングルやそのファイルを読めるソフト(MS-Wordハングル版、訓民正音、ハンディワード・アリランなどでも読めますし、公開ソフトウェアなどにもHWPを表示できるものが数多く存在します)を持っているかどうかは一応確認すべきです。あと、ファイル名は英数に限る(ハングルや日本語ファイル名を使わない)のが確実。
 ちなみにかつてのハナ・ワードプロセッサのファイル拡張子も*.hwpでしたが、アレアハングルでもハナのHWPを読むことができます。

→アレアハングル、ハナ

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I

IME 【あい えむ いー】(Input Method Editor)

 Windowsに限定して用いられる用語で、OSレベル(厳密にはAPIレベル)で組み込まれ、専用のインターフェースを通じて文字を入力するソフトウェアのこと。ハングル入力ソフトや日本語かな漢字変換ソフトなどが該当します。同様なソフトウェアでDOSで組み込まれるものはFEP(FrontEnd Processor)、MacintoshではIM(Input Method)と呼ばれます。
 なお、日本でこれらを総称する用語として「かな漢字変換」などが用いられるのと同様に、韓国では一般に「(ハングル)入力器」と呼びます。

→入力器

ISO【あい えす おー】(International Standards Organization)

 国際標準化機構。物質及びサービスの国際交換の容易化・知的、科学的、技術的及び経済的活動分野の国際間協力の助長を目的とする全世界的な非政府間機構で、産業全般に関する国際標準規格を制定。

ISO-2022【あいえすおー にまるにに 】

 コンピュータ内で文字データを扱うために、文字を整数によってエンコード(符号化)する方法を規定した、ISOによる国際標準規格。
 ISO-2022の規格を遵守したコードセットを用い(シフトJISは不可)、かつ各コードセット(各言語)の区切りごとにエスケープシーケンスなどを入れることで多言語の混在も可能になりますが、インターネットなど通信のためのエンコードとしてはまだないようです。

ISO-2022-KR【あいえすおー にまるにに けいあーる】

 ISO-2022の拡張方法に基づく、KS完成型ハングル文字セットの7ビットエンコード仕様。RFC 1557。

→RFC

ISO-10646【あいえすおー いちまるろくよんろく】

 ISOとIEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)による、国際文字セットの標準規格。ISO/IEC-10646とも呼びます。この規格で定められている文字セットをUCS(Universal Multiple-Octet Coded Character Set)と呼びます。UnicodeはISO/IEC-10646-1:1993のサブセット(規格全体ではなく一部を取り込んだもの)にあたります。

ISP【あい えす ぴー】(Internet Service Provider)

 ハングル・コンピューティング限定の用語というわけではありませんが、インターネット接続業者、日本でいう「プロバイダー」のこと。韓国を含めて日本以外では "ISP" という略語が一般的です。
 しかし日本でISPと言っても通じないケースも想定されますから、実際に使うかどうかは個々人の判断でよいかと思います。ここではISPに統一していますけどね。

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K

Korean Writer 【こりあん らいたー】

 日本の(株)高電社による製品。日本語Windows上のアプリケーション(フォント切り替えの可能なもの)でハングルを扱うことを目的に、シフトJISのコード領域にKS完成型と同じ文字並びでハングルを組み込んだ特殊なハングルフォントと、日本語IMEインターフェース互換のハングル入力ソフトをセットにした、Windows用日本製ハングル環境の代表的な製品。
 Korean Writerで採用しているコード体系は一般に「シフトKS」と俗称されていますが、正しくは「SJコード(初代Korean WriterおよびKorean Writer Plus)」、「KWコード(Korean Writer V3)」といいます。SJとKWの両コードの間には、漢字や記号部分について一部互換性がありません。

→シフトKS

KRNIC 【けいあーる えぬあいしー、けいあーる にっく】(KoRea Network Information Center)

 韓国インターネット情報センター。韓国のインターネット・ドメイン(*.kr)とIPアドレスを管理する団体。

KS 【けい えす】(Korean National Standard)

 韓国産業標準。日本でいうJIS(日本工業規格)、JAS(日本農林規格)の要素を包含する国家標準規格。現在の管轄は韓国産業標準院(KSSN、以前は工業振興庁)。Korean National Standardの略なのになぜ「KNS」でないのかは、知りません。(笑)

KS C 5601 【けいえす しー ごろくまるいち】

 ISO-2022規格に準拠した韓国の国家標準文字コード(文字セットおよびエンコード)で、正確には「情報交換用符号(ハングルおよび漢字)」。完成型コード体系を採用していることから、一般に「KS完成型」とも呼ばれます。
 本来11,172字の表現が可能なハングルを2,350字に制限したことから、1987年の制定直後は非難轟々でしたが、行政電算網事業が進み、しかもWindowsなど使えるハングルコードの固定されたGUI環境が普及したことで、なし崩し的に定着してしまいました。
 現在、KS C 5601-1987(1987年版=初版のKS C 5601)は事実上すべてのパソコンOSをはじめ、パソコン通信、インターネットなど韓国のコンピュータライゼーションのあらゆる分野で標準となっています。
 1989年と92年の2度にわたって改正され、92年版では組み合わせ型コード体系も付則として追加されましたが、このKS C 5601-1992付則に基づく組み合わせ型コードを実装したアプリケーションには、作成者はまだ巡り会えていません。

KS C 5700 【けいえす しー ごななまるまる】

 Unicode 2.0の韓国での国家標準規格上の名称。1995年12月にKSに採用されたので、KS C 5700-1995とも呼びます。まだ改正歴はありませんが、Unicode 2.1の登場に伴い、ユーロ貨記号などを取り込むための初の改正が行われるものとみられます。

→ Unicode

KSSM 【けい えす えす えむ】(Korea Specification Support Model)

 三宝コンピュータによる常用組み合わせ型の後期規格。旧三宝(TG)コードと上位互換性があり、しかも漢字と非漢字記号(ひらがな・カタカナ含む)はKS C 5601文字セットに準拠しています。本来は三宝コンピュータがローカライズ・拡張した日本のセイコーエプソン製プリンタ用の制御コード体系(ESC/P)を指してKSSMと命名したのですが、一般にはそこで使われている文字セットを指して用いられます。

→常用組み合わせ型、三宝組み合わせ型

KS完成型 【けいえす かんせいがた】

 KS C 5601ハングルコード(文字セット)の通称。

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M

MIME 【まいむ】(Multipurpose Internet Mail Extensions)

 もともと英語のプレーンテキスト文書のやりとりだけが規定されていたインターネット電子メール(RFC821, 822)で、文字以外のデータの交換や、英語以外の言語による文書のやりとりを目的に、それまで明確な規定のなかったマルチパート(1つのメールを文書領域とそれ以外の領域に分割する)や言語判定用のヘッダを初めて規定した業界標準。RFC 1521, 1522。

→RFC

Mule 【みゅーる】

 UNIX用のテキストエディタGNU Emacsをもとに開発された多言語対応のエディタ。ISO-2022やコンパウンド・テキストによる多言語混在入力が可能。Windows用としてMule for Win32と、その後継にあたるMeadowがあります。

以下Frequently Asked Question and Answers List for Muleより引用します。

Meadow 【めどう】

 多言語テキストエディタMuleのWindows版である、Mule for Win32の後継ソフト。Mule全部がMeadowになってしまったわけではないので注意。あくまでWindows上に限った話です。

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N

NKP 【えぬ けい ぴー】 (New Korean Processor)

 三宝コンピュータが同社のワープロソフト「ポソックル」やテキストエディタ「TGEDIT」を英語DOS環境上で利用するために開発した、ソフトウェア(グラフィック)によるDOS用ハングル表示・入力ソフト。DOSの標準入出力(DOSファンクションコール)を利用するソフトでのみ使え、BIOS入出力を利用する大半の英語版ソフトでは利用できませんでした。
 NKPはソフトウェア・ハングルカードには分類されず、「NKP類」あるいは「グラフィック・ハングル」と呼ばれます。
  

Nバイト 【えぬ ばいと】(N-Byte)

 ハングルの字母単位で1バイト(7〜8ビット)のコードを割り当て、その組み合わせによってハングルを表現する可変バイトのハングルエンコード体系。原理が簡単で海外のアプリケーションをとくに修正することなく利用できたことから、メインフレーム(大型コンピュータ)やごく初期の8ビットパソコン、UNIXワークステーションなどで用いられました。
 なお、2バイト系完成型ハングルコードのオートマタでも、1字ごとの完成(日本語入力的に言えば確定)が終わるまでの入力過程の処理はNバイトの中間コードで行っています。入力中に字素単位の修正が可能なのは、Nバイト処理のおかげです。

→オートマタ

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P

PC通信【ぴーしー つうしん】 PC[t'ong-sin]

 日本でいう「パソコン通信」の、韓国での呼称。最近は米国に倣って「オンライン・サービス」という用語も使われるようになりました。

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R

RFC 【あーる えふ しー】(Request For Comment)

 インターネットにおける「推奨」を呈示する文書ですが、現実的には「事実上の標準(de facto standard)」を規定するものと考えられることが多いようです。技術だけでなく、いわゆる「ネチケット」のようなインターネットでの行動規範に言及したものも含まれます。英語で記述され、国際的インターネット団体のひとつ、IETF(Internet Engineering Task Force)への提案とそこでの議論を経た後、IETF議長を通じて発表されます。

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S

SBCS【えす びー しー えす】(Single Byte Character Set)

 1バイトの文字セット。ASCII(ANSI)や拡張ASCII、Windows-1251など7もしくは8ビットで1文字を表現する欧米やアジア・アフリカ諸語の総称。DBCSに該当する言語以外はすべてSBCSと考えても差し支えないようです。

SuperSession【すーぱー せっしょん】[syu-p'eo-se-syeon]

 Staticによる多言語通信ソフト。ハングル、日本語、英語モード(後に中国語Big5モードを追加)を持っていました。1991年にDOS/Vに初めて対応した汎用通信ソフトとしてNIFTY SERVEやPC-VANを通じて広く紹介され、今なお日本で最も有名な韓国製ソフトといえます。日本では珍しかったプルダウンメニューによるユーザー・インターフェース、UNIXのGUIのひとつMotifを連想させる画面デザインから人気を集め、とくにNIFTYでは1000回を超えるダウンロード件数を記録しました。
 なお、当初「SuperSession PC-Player」というのがフルネームだったことから、SSPCという略称でも呼ばれていました。

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U

UCS【ゆー しー えす】(Universal Multiple-Octet Coded Character Set)

 ISO-10646で規定している国際文字セット(あるいは国際文字集合)。UCS-2(2バイト)、UCS-4(4バイト)などがあり、それぞれ収容可能な文字数は異なります。

→ISO-10646、Unicode

Unicode 【ゆに こーど】

 ISO/IEC-10646-1:1993 UCS-2のBMP(ビットマップ)を採用した国際文字セットおよびエンコード仕様で、米国の多国籍ソフトハウス(Microsoftなど)が主導するThe Unicode Consortiumによりまとめられた業界標準規格。日本ではHan Unification(韓国・朝鮮/中国/日本の同じ形の漢字をひとつのコード体系にまとめる)に対する批判が未だに絶えませんが、韓国では古語や単体字母を含めたハングルのほぼすべてが取り込まれたことから、今や誰も文句を言わなくなっています。KS C 5700という国家標準規格にもなりました。
 最大2バイトでの文字処理という在来OSの構造に抜本的な変更を加えることなく、1文字あたり16ビットで65,536字までの文字セットを使った多言語処理が可能であることから、WindowsをはじめとしてパソコンOSでの採用が拡がってきています。
 Windowsではバージョン3.1でTrueTypeフォントの文字並びとして最初に実装され、Win32API以降は内部処理にも採用されました。アプリケーションのレベルでもWindows 95のリリース以降、Unicodeで内部処理を行うものが増えています。
 Internet Explorer 3.0以降のWWWブラウザでは本来の16ビット=2バイトエンコードによるUnicodeテキスト(リトル・エンディアン=2バイトのうち下位バイトが先に来るものとビッグ・エンディアン=上位バイトが先に来るものの2種類があり、一般的には前者で書かれたものをUnicodeテキストと呼ぶ)のほか、既存のソフトウェア資産との互換性のために8ビット体系化したUTF-8(RFC 2044, UTFはUCS Transformation Formatの略)、電子メールのためのUTF-7(RFC 2152, 別名Mail-Safe Transformation Format of Unicode)という7ビット体系化エンコードも用意されています。
 1998年5月12日にUnicode 2.1が正式にリリースされました。欧州統合通貨「ユーロ」の通貨記号などが追加されています。

Unionway 【ゆにおん うぇい】

 華僑系の米国ソフトハウス。1バイト系言語を含むWindowsで2バイト言語(中国語簡体字・同繁体字・日本語・ハングル)の取り扱いが可能なUnionway Asian Suite(旧称Unionway Double Byte Manager、シェアウェア)を開発・販売しています。国際的には最も有名なハングル環境かもしれません。

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V

VADA 【ばだ、ぱだ】[pa-da]

 ハヌルソ1期生によるハングル内蔵テキストエディタ。[pa-da]は「海」という意味ですが、なぜ実行ファイル名(VADA.EXE)がVで始まるのかは不明。1990年、パソコン通信・ナツメネットやアスキーネット、PC-VANなどを通じて日本に初めて紹介されたフリーソフトウェアのハングルエディタで、当時PC-9800が主流だったARIRANG参加者の多くをIBM PCに移行させました。後にPC-9800にも移植されたものの、著作権者であるハヌルソ(当時)によって公開範囲がARIRANGに限定されていたため、ARIRANG閉鎖とともに幻となりました(98ユーザーの皆さんごめんなさい)。

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アリラン【ありらん】[a-ri-rang]

→ARIRANG

アレアハングル【あれあ はんぐる】[a-rae-a-han-geul]

 韓国3大ワードプロセッシング・ソフトウェアのひとつで、ハングル&コンピュータの製品。韓国では「アレアハングル」は通称であり、正式には「ハングル」。韓国では個人ユーザー、官公庁ユーザーの間では圧倒的、企業ユーザーの間でも半数程度の市場占有率を持っています。ハングル処理を内蔵しており、ハングルの扱いに事実上制限がないのが特徴。1997年6月から日本語Windows上で本格的な日韓混在入力が可能な「アレアハングル 日本版」が発売されており、「アレアハングル」は日本においては正式な商品名です。
 なお、「アレア」は古語ハングルに存在した母音文字で、現代ハングルの母音の「ア」は通常初声子音の右隣に書かれるのに対し、下に書かれることからこの呼び名があります。つまり商品名にこの「アレア」を使ったことから「アレアハングル」の呼び名があるわけです。

イヤギ【いやぎ】[i-ya-gi]

 クンサラム情報通信(当初はハヌルソ)による韓国の最有力通信ソフト。「話」という意味で、実行ファイル名はI.EXE。プルダウンメニューとマウスをサポートし、優れたユーザー・インターフェースにより韓国でパソコン通信を普及させる原動力となりました。
 バージョン5,3(イヤギではバージョン表記の小数点の代わりに , を用います)までは公開ソフトウェアでしたが、6,0からはパッケージ化された商品となりました。7,3以降、プラットフォームがそれまでのDOSからWindowsに変更されました。

エンコード【えんこーど】(encode)

 文字をコード化(符号化)すること。たとえば7ビットJIS(ISO-2022-JPまたはJUNETコード)、シフトJISとかEUCといったものは実質的には1種類の文字セットに基づいているわけでして、用途や製品化の事情に合わせて3種類のエンコード方法が存在するのだと考えれば、概念としても理解しやすいかと思います。
 通信上で使うことのみを想定したエンコード技法として、Quoted-PrintableやBase64などもあります。ISO-2022-KRもこの仲間に入るかもしれません。

→文字セット、文字コード、ISO-2022-KR

オートマタ【おーとまた】[o-t'o-ma-t'a](automata)

 もともとは自動機械という意味。ハングル・コンピューティング用語としては、キーボードによる文字入力の規則を処理するコンピュータ・プログラムのこと。ハングル字素の組み合わせには一定のルールがあり、そのルールをハングル入力に反映させることによって、日本語のかな漢字変換にあるような入力確定処理をしなくても字素の組み合わせ処理を自動的に終わらせることが可能になります。
 また、2ボル式の場合は終声の有無によって初声・中声の文字の高さを変化させなければなりません。
 このような一連の処理を行うのが「ハングル・オートマタ」と呼ばれるプログラムで、ライブラリの形でパソコン通信やFTPを通じてソースやバイナリの入手が可能です。

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拡張完成型【かくちょう かんせいがた】[hwak-jang-wang-seong-hyeong]

→統合型ハングルコード

完成型【かんせい がた】[wang-seong-hyeong](wansunghyung / wansung-code / compreted code)

 2バイトハングルコードの2大潮流のひとつで、組み合わせ型と対立する概念。完成(組立済み)状態のハングルに、日本語や中国語の漢字コードと同様に2バイトのコード値を割り振る表現方法です。

→組み合わせ型

行政電算網【ぎょうせい でんさんもう】[haeng-jeong-jeon-san-mang]

 1988年から開始された、韓国の官公庁および地方自治体業務のコンピュータ化事業。標準文字コードとしてKS完成型が採用されたことで議論を呼びました。

組み合わせ型【くみあわせ がた】[jo-hap-hyeong](johaphyung / johab-code / combination code)

 2バイトハングルコードの2大潮流のひとつで、字母を組み立ててハングルを実現するという、本来の構成論理を具現化したコンピュータ上でのハングルの表現方法。初声5ビット+中声5ビット+終声5ビット(終声がない場合はないことを表すコード)+ハングルかどうかを判定する先頭のフラグ1ビットで構成されます。
 なお、韓国で漢字表記した場合は「組合型」となりますが、日本語では意味が取りにくくなるので、送りがな付きで表記するようになりました。

→完成型

クルコル【くる こる】[kul-kkol]

 フォントのこと。韓国・朝鮮固有語による造語。

訓民正音【くんみん せいおん】[hun-min-jeong-eum]

  1. 韓国・朝鮮の表音文字。ハングルの正式名。
  2. サムスン(三星)電子による韓国産3大ワードプロセッシング・ソフトウェアのひとつ。ハングルを2,350字しか扱えないのに「訓民正音」とは何事だ! などと笑い話のネタになることもしばしば。(笑) 市場占有率は10-20%程度。

賢筆【けん ぴつ、ひょん ぴる】

 → ヒョンピル

コード【こーど】(code)

 → 文字コード

コードセット【こーど せっと】(code set)

 文字セットにエンコードが付いてコードセットとなります。

 → 文字コード

コードページ【こーど ぺーじ】(code page)

 DOSおよびWindowsにのみ存在する概念(つまりMicrosoftの作った仕様)で、言語(自然言語)ごとに用意された文字コードテーブル(表)と、それぞれの言語で固有の処理(入力、消去、カーソル移動、改行などが該当)を行うための文字処理関数からなります。Macintoshでは同様な概念として「スクリプト」があります(実現方法は異なります)。
 各言語のコードページには3桁から5桁の番号が振られており、主なものに英語(437)、欧州多言語(850)、日本語(シフトJISコード、932)、中国語簡体字(GB2312コード、936)、ハングル(KS完成型コード、949)、中国語繁体字(Big5コード、950)、Windows東欧諸語(1250)、Windowsキリル文字(ロシア語など、1251)、Windows欧米諸語 (ISO Latin-1、1252)、ハングル組み合わせ型(1361)などがあります。5桁はUnicode関連のコードページに用いられます。
 Windowsではコードページ・ファイル(*.nls)として提供されています。

公開ソフトウェア【こうかい そふとうぇあ】[kong-gae-so-p'eu-t'eu-we-eo]

 韓国では一般にフリーソフトウェアのことをこう呼びますが、ニュアンス的には日本では死語になったPDS(Public Domain Software、著作権の存在しない=煮ても焼いても構わないソフトウェア)に近いものがあるため、著作権を留保した無償配布のソフトウェアという意味で日本同様に「フリーソフトウェア」ないしは「フリーウェア」(これは商標です)という用語も使われるようになりました。

公炳禹【こん びょんう】[kong-byeong-u](1906〜1995)

 医学博士、眼科医にして写真家、そしてハングル機械化の先駆者。日本統治下の1936年に名古屋帝国大学で医学博士号を取得、1938年には当時の京城・鍾路に「公眼科医院」を開業。製薬会社・柳韓洋行を通じて配布された「公炳禹視力表」で韓国中にその名を知られるようになり、『小眼科学』という眼科の医学書を著して韓国を代表する眼科医に。日本語の医学書を翻訳する過程でハングルの打てるタイプライターの必要性を痛感し、解放直後から研究を開始、1949年に初のハングルタイプライター(3ボル式)を完成しました。
 その後もハングルの機械化に取り組み、1968年には韓英兼用タイプライター、79年には韓日(かな)兼用タイプライターを開発。1988年には「ハングル文化院」を開設し、アレアハングルなどハングル関連ソフトウェアの開発を手掛ける人材を育て、送り出しました。

コンパウンド・テキスト【こんぱうんど てきすと】(Compound Text)

 UNIXを中心に用いられるGUI、X Window Systemにおける多言語テキストのためのエンコーディング法。

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三宝組み合わせ型【くみあわせ がた】[jo-hap-hyeong]

 最初の常用組み合わせ型ハングルコードの、本来の呼称。「TG(TriGem=三宝コンピュータの英語社名あるいはブランドの略称)組み合わせ型」とも呼ばれます。現在「常用組み合わせ型」と呼ばれるのは、三宝組み合わせ型の発展形であるKSSMのほうです。

→KSSM、常用組み合わせ型

三宝コンピュータ【さんぽう こんぴゅーた、さむぼ-、とらいじぇむ-】[Sam-bo-k'eom-p'yu-t'eo](Trigem Computer, Inc.)

 韓国5大パソコンメーカーのうち市場占有率で第2位を占める企業で、常用組み合わせ型コードやDOS用ハングル入力/表示プログラムTHP/NKPの創始者。商標は「TriGem(トライジェム)」。

シフトKS【しふと けいえす】

 KS完成型と同じ配列(文字並び)のハングルをシフトJISの2バイトコード領域に組み込んで行くことで、日本語環境でハングル表示を実現するための、日本語環境専用の特殊なハングルコード体系の俗称。シフトJISと日本語EUC(EUC-JP)コードの配置上の関係をハングルに当てはめ、KS完成型のコード領域をそのままずらすことで実現されています。
 元祖の高電社をはじめとして、いくつかの日本のソフトハウスがこの体系に基づき、日本語Windows上のフォント変更可能なアプリケーションでハングルを扱えると銘打った製品をリリースしていますが、漢字やハングル単独字母、記号部分の配置については一部互換性がない(規則性もない)点に注意が必要です。Unicode内部処理を行うソフトへの対策の有無と、方法の違いによるものです。

常用組み合わせ型【じょうよう くみあわせがた】[sang-yong-jo-hap-hyeong]

 2バイトハングルコードの2大潮流のひとつ、組み合わせ型における事実上の標準。三宝コンピュータ以外に大宇通信/電子や数多くの中堅、ガレージメーカーも採用したことから「常用組み合わせ型」と呼ばれるようになりました。
 ハングルの構成原理にかなっていて、11,172字の現代ハングルをすべて表現できるのが特徴ですが、通信回線上においては制御コードと衝突する「メタ文字」を発生することから、現在はワープロなどハングル内蔵型ソフトの内部処理を中心に用いられています。

セムトゥル【せむ とぅる】[sem-t'eul]

 「計算する機械」という意味の、韓国・朝鮮固有語による造語。コンピュータのこと。

セムムル体【せむむる たい】[sem-mul-che]=[sem-i-kip'-eun-mul-che]

 「セムムル」とは80年代に広く読まれた総合雑誌「セミキプンムル」の略。この雑誌の題字ロゴは、それまでの印刷用正方形書体(ネモッコル=[ne-mo-kkol])の常識を破る、子音字素の高さが初声・終声のいずれも同じ、母音字素も終声の有無にかかわらず高さが同じという書体でした。「3ボル式フォント」のデザイン思想に基づくものです。
 でこぼこのフォントは、正方形フォントと比べて視認性が高いという研究結果もあるそうです。「セムムル体」やその類似書体は、ハングル内蔵型DOSアプリケーションやソフトウェア・ハングルカードのオプションフォントとしても広く採用されました。

千里眼【せんり がん、ちょるり あん】[cheon-ri-an]

→CHOLLIAN

ソフトウェア・ハングルカード【そふとうぇあ はんぐるかーど】[so-p'eu-t'eu-we-eo] [han-gul-k'a-deu]

 英語版アプリケーション上でのハングル使用を含むDOS上でのすべてのハングル処理を、ソフトウェア的な手法だけで実現するハングル入力・表示ソフトウェア。その第1号がハングル・トケビ。ソフトウェア・ハングルの登場以前には英語版アプリ上でハングルが使えたのはハードウェアのハングルビデオカードしかなく、それをソフトウェアだけで実現したためにこの名があります。
 ソフトウェア・ハングルとも呼びます。

→ハングル・トケビ、DKBY、ハンメハングル、ハングルカード

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多言語【た げんご】 / 多国語【た こくご、たこく ご】[ta-guk-eo]

 コンピュータの世界では、ひとつのソフトウェアで複数の言語を扱えるものを「多言語ソフトウェア」、ないしは「多国語ソフトウェア」と呼び、ソフトウェアを多言語に対応することを「多言語(多国語)対応」あるいは「多言語(多国語)化」といいます。
 「多言語」と「多国語」の2つの用語が存在するのは、大きく2つの政治的な事情によると思われます。ひとつは中国語圏での問題、ズバリ言えば中国(中華人民共和国)と並ぶ漢字圏の有力地域でありながら、中国を承認する国家のほぼすべてが国家として承認していない「台湾」に対するスタンス。もうひとつは、多民族・多言語国家の存在を考慮するかどうかです。多国語ということばには、多数の「国語(公用語)」が集められているようなニュアンスがあります。ひとつの国で使われている言語は、必ずしもひとつとは限りませんし、公用語でない言語をコンピュータ上で表現する機会だってあるわけですからね。
 ほかに「言語」と書いた場合にコンピュータのプログラミング言語と紛らわしくなるから「多国語」のほうがわかりやすい、という意見もあるようです。もっともですね。
 日本では、Microsoftがmulti-languageの日本語への訳語としてどういうわけか「多国語」を採用してしまったことから、「多言語」と「多国語」のニュアンスの違いがとくに議論されることもなく、「多国語」のほうが支配的な存在になってしまいました。そもそも英語から訳すなら、「多言語」はmulti-language、「多国語」はmulti-national languageにそれぞれ対応すると思うんですが、いかがでしょうか?
 きょん☆あLabs. の日本語のページでは中台問題や国際政治からは距離を置き、多民族国家には配慮しつつ、プログラミング言語ネタは扱う予定がないので「多言語」を採用していますが、韓国では「多言語」は語呂がよくないのかほとんど使われておらず、通用しませんので、ハングルページに限って「多国語」を用いています。
 (とはいうものの、どっちでもいいんじゃないですかね。思想だけじゃなくて使う人の習慣も絡んでくるでしょうし、「多国語」を排斥してまで「多言語」を押しつけるつもりでは決してありません)

統合型ハングルコード【とうごうがた はんぐるこーど】 [t'ong-hap-hyeong] [han-geul-k'o-deu] (Unified Hangeul Code)

 ハングルWindows 95でKS C 5601をもとに、Microsoftが独自に拡張したハングルコード。KS C 5601で使われていない領域にハングルコードを割り振ったもので、それまでのソフトでデータのハングル配列順ソート(並べ替え)が正常に行われないだけでなく、一企業(それも韓国外の)が勝手にハングルコードを改竄するのはけしからん! と猛批判を浴びたこともあって、ハングルWindows 95の製品版ではIMEによる拡張部分の入力ができないよう、封印されました。
 しかし、Windows 95以降のMicrosoftのコードページ949とフォントは基本的にすべてこのコード体系に基づいていますので、しかるべき入力手段を用いれば、拡張部分の利用も可能です。
 Windows 95のβテスト段階では「拡張完成型」と呼ばれていましたが、製品版で現在の名称になりました。日本語Windowsでハングルフォントを選択すると、「書体の種類」で「ハングル(統合)」と出てくるのはそのためです。

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入力器【にゅうりょく き】[ip-ryeok-ki]

 韓国でのIM(E)やFEP、あるいはアプリケーション内蔵型ハングル・オートマタといったものの総称。「入力機」という漢字語訳も用いられますが、「機」と「器」がそれぞれイメージさせる物理的な大きさを考慮すると「入力器」のほうがより実体に近いのではないかと思います。
 もっとも、韓国でこの用語を最初に使った人が、漢字表記を念頭に置いていたかどうかまでは知りませんが…(笑)

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ハナ【はな】[ha-na]

 金星ソフトウェア(現LGソフト)が発売していたDOS用ワープロソフト。行政電算網規格に準拠し、KS完成型を採用した最初のワープロソフトとして、ひと頃は官公庁向け市場で圧倒的なシェアを占めていました。

→行政電算網

ハヌルソ【はぬる そ】[ha-neul-so] (Heaven Ox & Cow Club)

 「天の牛」という意味。大邱広域市の慶北大学校にあるコンピュータ・サークルの名前で、1989年から活動開始。同年から「VADA」や「イヤギ」などのハングル内蔵型ソフトを次々と発表し、とくに「イヤギ」は優れたユーザーインターフェースによって韓国のパソコン通信普及に一役買いました。
 第1期のメンバーは、卒業後に「クンサラム(現クンサラム・コンピュータ、クンサラム情報通信)」というソフトハウスを設立しました。

ハングル【はん ぐる】[han-geul] (Hangul, Hangeul)

 朝鮮語/韓国語で用いられる表音文字。わざわざこの用語集に載せたのは、一般に2種類のローマ字表記が存在するからです(ごくまれに "Hankul" "Hankeul"という表記も見かけます(笑))。
 コンピュータ関連企業のうち、MicrosoftやIBMなど欧米系企業では "Hangeul" を、ハングル&コンピュータなど韓国企業では "Hangul" を用いる場合が多いようです。音声学的には "Hangeul" のほうがよいのでしょうが、ここではUnified Hangeul Code(統合型ハングルコード)のような固有名でない限り、韓国内で一般的な表記 "Hangul" を用いることにしています。

ハングルカード【はんぐる かーど】[han-geul-k'a-deu]

 ハングルを表示するためのビデオBIOS、キャラクタ・ジェネレータ(文字発生機構)を含むIBM PC用アドオンカード(拡張カード)。専用ハードウェアのため、IBM PC本来の英語と変わらない速度でハングルを扱うことができます。IBM PC/XTまでの時代には広く用いられましたが、PC/AT以後はソフトウェアだけで十分なパフォーマンスが得られるようになったため、ソフトウェアによるハングル方法が一般化しました。

ハングル・トケビ【はんぐる とけび】[han-geul-to-kkae-bi]

 チェ・チョルリョン氏による初のソフトウェア・ハングルカード。1988年発表。
 ハングルカード(ハードウェア)を利用することなく、英語版ソフトでハングルの入力と表示が可能なソフトとして当時爆発的な人気を集めましたが、ボックスキャラクタ(罫線文字)が文字化けして表示される問題を抱えていました。
 その後、ボックスキャラクタとの衝突を回避するために特殊な組み合わせ型コードを採用した「ハングル・トケビ2」、さらにはフォントROMカード形式のソフトウェア・ハングルカード「ハングル・トケビカード」へと発展。作者のチェ・チョルリョン氏は後にハンド・コンピュータ社(ハンドはハングル・トケビの略)を設立し、主としてコピープロテクション関連の製品を手掛けています。
 なお「トケビ」というのは「お化け」「鬼」という意味です。

ハンメハングル【はんめ はんぐる】[han-me-han-geul]

 ハンメソフトによるソフトウェア・ハングルカード。動作の安定度、スクロールの美しさ、ソフトウェアによるハングル印字のサポートを含む豊富な機能などで高い評価を受けていました。

ヒョンピル(賢筆)【ひょん ぴる】[hyeon-p'il]

 日本のしーぴーゆー社が開発した、NEC PC-9800用のハングル内蔵型ワープロソフト。操作体系は管理工学研究所の「松」に酷似。朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)における事実上の標準ワープロとして、現在もなお広く用いられています。
 共和国(北朝鮮)にもPC-9800と共に輸出され、ソフトウェア産業に多大な影響を与えています。現在の共和国における主力ワープロソフト「彰徳(チャンドク[chang-deok])」も、IBM PC用のDOS版はこの「賢筆」をもとにしたものです。

符号化【ふごう か】

→ エンコード

ヘッダ【header】

 電子メール用語では文書の先頭にあって、送信者、受信者(宛先)、題名などの情報が記入される場所。

ボル【ぼる】[beol]

 「組み合わせ」や「(衣服などの上下)揃え」といった意味の韓国・朝鮮固有語。「2ボル式」は配列(タイプライターでは活字も)が子音と母音の2組、「3ボル式」は初声・中声・終声の3組で構成されることをそれぞれ表しています。

→2ボル式、3ボル式

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マルチリンガル【まるち りんがる】(multi-lingual)

 multi-languageの形容詞型ですが、日本では名詞的な使われ方をする場合も多いです。ちょっと気を遣ったほうがよいかもしれません。

→多言語

マルチランゲージ【まるち らんげーじ】(multi-language)

→多言語

ムルンモ【むるん も】[mu-reun-mo]

 「ソフトウェア」を意味する、韓国・朝鮮固有語による造語。

文字コード【もじ こーど】(character code)

 エンコード(符号化)と文字セット(文字集合)を統合した概念です。1バイト圏では文字コードという考え方でもあまり問題はないと思いますが、日本や韓国では文字セットとエンコードの概念は分けて考えたほうがよいかもしれません。

→エンコード、文字セット

文字セット【もじ せっと】(character set)

 コンピュータで使う文字を(言語別に)集めたもの。JIS規格的には「文字集合」と呼びますが、Microsoftなどでは文字セットと呼んでいます。今の平均的な日本人なら「文字セット」のほうが直感的に理解できるのではないかと思います。
 文字セットという概念そのものは、エンコード(符号化)とは無関係です。個別日本語に当てはめれば、当用漢字とか常用漢字といった漢字表のコンピュータ版です。それが各言語別にそれぞれ存在していると考えればわかりやすいでしょうか。

文字集合【もじ しゅうごう】(character set)

→ 文字セット

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ユニコード【ゆに こーど】→Unicode

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Last Update : October 16, 1998