ソースはADIC(韓国広告団体連合会の広告情報センター)。年代を特定できなかったのは、おそらく1960年代前半〜半ばのものです。
はっきり言って音質はADICにあるMP3形式のほうが上ですが、ファイルのダウンロードができないのと、データ数があまりに膨大で探すのに苦労するのとで、いくつか個人的に気になっているものを力ワザで採取し、再エンコードしました。ちなみにADICは現在、韓国の住民登録番号を持っている人しか加入できないので、今後は追加などはありません、たぶん。
MIDIクモンカゲのほうでもご紹介している曲の原曲です。「ABC」は今の「アモーレ」ブランドのルーツにあたります。 |
50年以上もの歴史を誇る透明炭酸飲料「七星サイダー」の製造元の会社名は、現在は「ロッテ七星飲料」ですが、もともとは「東邦清涼飲料合名会社」で、現社名に至るまで「七星飲料工業」、「七星韓美飲料」などを経ています。 |
今や「ミシン」という単語自体に懐かしさを覚えてしまいますが、かつては嫁入り道具の代表格だったこともありました。 |
いま韓国で40代から60代の人々にとって、「エビオゼ」と「元気素」というのはとても懐かしい響きを持っているようです。 |
韓独薬品はドイツの旧アベンティス(現在はフランスのサノフィ・サンテラボに吸収合併され「サノフィ・アベンティス」に)と韓国人オーナー経営者の合弁企業で、戦後設立の韓国の製薬会社としては最大手で、外資系企業としても古参の部類に入ります。アベンティスのルーツ、ヘキストの時代に開発された消化胃腸薬「フェスタル」は、今も韓国で最も有名な大衆薬のひとつです。歌にも出てくる「フェスタルがあるから、思い切り召し上がれ!」というコピーは70年代はじめまで使われていたようです。 |
「グロンサン」は日本では中外製薬の商標ですが、韓国では「グルクロノラクトン」を使った滋養強壮剤の一般名称になってしまったようですね。過去も含めて少なくとも5社ぐらいからグロンサンと名の付いた薬が出ています。 |
貧血治療薬。ヘモグロビン(赤血球の主成分)からの連想で造血作用を促進する薬、という意味のネーミングでしょうか。 |
「ドレス」と並ぶ韓国製ミシンの2大ブランド・アイデアルミシン。少なくとも70年代末までは存在したことを確認していますが、その後のことはわかりません。歌のほうは「世界に輸出するアイデアルミシン」「愛そう国産品、アイデアルミシン」などとどこまでもアイデアルミシンを褒め称え、愛用を訴える内容となっています。 |
どうやらこれが韓国初のCMソング(初出1959年)の、現存する最も古い録音のようです。いま韓国ではTVやラジオなどの電波媒体で酒類のCMソングを流すことはできないため、映画館などに限られますが、現在もこのメロディは使われています。最初、最長寿かつ最高のCMソング、確かに抜群の完成度だと思います。歌詞がクモンカゲのものと違う点にも注目。「貧しい我らのボーナス♪」とはまたストレートな… |
活性ビタミンB剤。商品名の由来は「コリア」+「アリナミン」?
このコリナミンはもうないようですが、ライバル商品の「アロナミン」(日東製薬)は今も「アロナミン・ゴールド」として健在です。 |
これもMIDIクモンカゲで紹介していますが、「美美」は1960年代前半まで「ABC(後のアモーレ)」と並ぶ化粧品の有力ブランドだったようです。 |
朝鮮や台湾の日本統治時代に、現地でも爆発的に売れていた化学調味料「味の素」は、解放後に現地の多くの企業によってコピーされましたが、「味元」はその中でもっともメジャーな商品ではないかと思います。 |
貼り薬。文字通りユニークな商品名は、「サロンパス」からインスパイアされたのかもしれませんね。あるいは「(サロンパスより)新しい」パスという意味なのか。 |
現在も「パンピリンF」としてメジャーな、液体のかぜ薬です。1950年代からあったようで、結構古い薬だったのですね。 |
穴の空いた錠剤。日本のエーザイから導入。日本では1948年発売だそうです。商品名の由来は、もしかして「3分で溶ける」からと疑問に思って調べてみたら、マジでそうらしいです。ちなみにサンプーンは後年ハニル薬品に技術供与され、「サンループ」の商品名で結構長い間(1990年代まで?)売られていたようです。 |
代表的な醤油のブランド。これまたMIDIクモンカゲで紹介している曲の原曲。おそらく最も古い録音だと思われます。 |
総合ビタミン剤。「マルチビタミン」という意味のネーミングでしょうか。 |
韓国最古の医薬品ブランド、韓国最初の製造会社など数々のタイトルを保有する同和薬品(1897年創業)の代表製品で、液体の胃腸薬です。後に炭酸入りの「ガス活命水」(現存)や、ビタミン・チオクト酸入りで栄養ドリンク剤を兼ねる「アルファ活命水」(こちらは生産中止になった模様)などのバリエーションが追加され、現在も韓国の国民的な医薬品のひとつとして君臨し続けています。100年を超える歴史。すごいですね。 |
「エビオゼ」が「エビオス」の |
個人的に気になっているものです。ソースはやはりADIC(広告情報センター)。「ルル」にはぶったまげました。♪韓国の風邪にもルルが効く〜(笑)
ハニル薬品(当初は「韓逸」と書いていたようですが、現在はハングル表記が正式社名のようです)のかぜ薬といえば、現在は「ファイトゥーベン」ですが、昔は「ルル」を売っていたこともあったのですね。 |
この「ユベラ」は、日本のエーザイ(株)が開発したビタミンE製剤がハニル薬品に技術供与されたもので間違いないと思いますが、これら2本のCMは、薬品CMソングの禁止(1976年)の直前ぐらいに作られたものではないかと思われます。この歌を歌っていると思われる2人組が誰なのか気になります。情報求む。 |
この商品は見たことがありません。CMの作りから推測するとカラー化(CMは81年春から)の直前ぐらいに作られたものと思われますが、「♪トコフェロール(ビタミンE)たっぷり〜」という歌詞が印象的です。石鹸に配合されたビタミンEが皮膚から吸収されるのかどうかは知りませんが。(笑) |
出演しているのは、70年代後半に最も人気のあった歌手のヘウニです。この有名なCMソング(吉屋潤作曲)のほうも、本人が歌っています。 |
栗味のアイスキャンディー。出演しているのは、70年代後半から80年代はじめにかけて人気のあった女優の丁允姫です。歌のほうは同時期に活躍した李銀河という歌手が歌っているようです。ババムバーは今もあり、結構な人気商品です。 |
この曲は、70年代末頃にラジオでがんがん流れていました。個人的には非常に懐かしいです。ちなみに「チューチューバー」というのは、日本でいう「棒ジュース」(氷菓)の一種です。確認していませんが、たぶん今も現役商品だと思います。 |