Windows 9x/NT 4.0/DOS用WWWブラウザで
ハングルWWWサイトを閲覧するには

[ Netscape | IE 3.0x | IE 4.0x | Lynx | ハングル入力 | 問題点 ]


★Netscape Navigatorの場合

 まず、ハングルフォントの用意からはじめましょう。

 無料で手に入るハングルフォントとして、Multilanguage Support for Internet Explorer 3.0(Windows 95およびNT 4.0用)で提供されているものがあります。Multilanguage SupportのほうはIE用ですがNetscapeでも利用可能です。別途ダウンロードしてください。
 いずれもセットアップ機能付き自己展開アーカイブとして配布されていますので、ダウンロードしたファイルのあるフォルダー(ディレクトリ)から実行するだけで、インストールが行われます。
 ハングル版Multilanguage Supportでは、GulimCheという固定ピッチフォントがインストールされます。

 すでにハングルフォントがインストールされた状態から、Netscape Navigator 2.0以降でハングルフォントを表示させるには、

 なお、Communicator (Navigator Stand Arone版を含む)では、MicrosoftのMultilanguage Supportフォントの代わりにBitstream社のCyberbitフォントを利用することもできます。その場合は、上の手順で "GulimChe" を "Bitstream Cyberbit" と読み替えてください。
 Bitstream CyberbitはUnicode 2.0に準拠する多言語フォントで、ハングル以外にも中国語(繁体字/簡体字)、日本語、欧州諸語、アラビア語、ヘブライ語、タイ語などの文字セットを含んでいます。
 ただし、残念ながら日本語環境上のNavigator 3.0x以下では利用できません(日本語文字セットを使った表示になってしまいます)。原因は3.0xと4.0xでのUnicodeへの対応の違いにあるようです。

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★Microsoft Internet Explorer 3.0xの場合

 Multilanguage Support for Internet Explorer 3.0(Windows 95およびNT 4.0用)を別途ダウンロードしてください。ハングル・中国語繁体字・日本語・欧州諸語版が用意されており、複数言語のMultilanguage Supportをインストールし、切り替えて利用することも可能です。
 いずれもセットアップ機能付き自己展開アーカイブとして配布されていますので、ダウンロードしたファイルのあるフォルダー(ディレクトリ)から実行するだけで、インストールが行われます。
 ハングル版Multilanguage Supportでは、GulimCheという固定ピッチフォントがインストールされます。

 インストール後は、IEのウィンドウ右下端に作られるアイコンをクリックすれば、言語の切替が可能となります。

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★Microsoft Internet Explorer 4.0xの場合

 Internet Explorer 4.0xには、「複数の言語サポート」 という追加コンポーネントが用意されています。CD-ROM版のIE 4.0xの場合は、CD-ROMからほかの追加コンポーネントと同様にインストールできます。インターネットを通じて入手したIE 4.0xからは、このリンクからダウンロードしてください(日本語版IE 4.0xの場合)
 ハングル・中国語繁体字・日本語・欧州諸語版が用意されており、複数言語のInternational Extensionsをインストールし、切り替えて利用することも可能です。
 IE専用のアクティブ・セットアップによりインストールされますので、単体でダウンロードしてインストールすることはできませんが、いったんインストールしてしまえば、Netscape製品やBecky!などで利用することもできます。
 ハングル版複数の言語サポートでは、GulimCheという固定ピッチフォントがインストールされます。

 インストール後は、IEのウィンドウ内でコンテクストメニュー(右クリックメニュー)を表示させ、[言語]から「韓国語」を選択すれば、言語の切替が可能となります。

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★Lynxの場合

 DOSおよびWindows 95/NTのDOSセッション用テキストブラウザであるLynxでも、ハングルページの閲覧が可能です。ただし、日本語版のOSでこれが可能なのは、KS完成型ハングル表示環境を設定したDOS/V(Windows 95のMS-DOSモードを含む)の英語環境と、Windows NTだけ (4.0のみ動作確認済み) です。

1) まず、ハングル表示可能なWindows NTのコマンドプロンプトを作ります。作成方法はこちらをどうぞ。

2) Lynxの設定ファイルlynx.cfgを適当な名前でコピーし、エディタなどで読み込んで以下の項目をハングル環境用に設定、保存します。この作業は日本語や英語状態のコマンドプロンプト内で行っても構いません。

 その他の変数(設定項目)は、英語版ならデフォルトのまま、日本語設定版なら値(設定内容)が "shift_jis" あるいは "iso-2022-jp" となっている部分の変数の行頭に#を付けてコメントアウトするか、または "euc-kr" に置き換えておきます。

 ここではDOS/Vに関する記述は省略しますが、DOS用のTCP/IP環境(EtherPPPなど)がきちんと設定されていれば、ハンメハングル (for DOS)やDANSIなどのソフトウェア・ハングルカードが有効になっている状態で、上記のように設定されたLynxを使ってハングルページが閲覧できるものと思われます。

 Lynxそのものや一般的な設定方法については日本語による関連ページもたくさんありますので、検索エンジンなどで探して読んでみてください。

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★WWWブラウザでのハングルフォーム入力

 検索エンジン、アンケートフォームなどにおいて、WWWブラウザ経由でフォーム入力を行う機会も多いことでしょう。
 フォーム入力を行うには、IE 4.0xならIME for IE4.0を用いればOKですが、それ以外のWWWブラウザでは、ハングルをクリップボード経由でカット(あるいはコピー)&ペーストして入力するのがよいでしょう。直接入力型のIMEでは、入力したハングル文字列の最後の文字が化けることがあるからです。同様の問題はカット&ペーストでも起きますが、フォームに貼り付けたいハングル文字列のあとに半角スペース(空白)を1文字入れることで、化けずに入力されます。
 なお、検索エンジンではキーワード文字列の最後の空白は無視される場合がほとんどですので、検索結果に支障が出ることはありません。

 ハングル入力や入力した文字列のカット&ペーストが可能なソフトについては、こちらを参照してください。

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★問題点 : 日本語環境上のNetscape製ブラウザで読めないハングルページ

 MicrosoftのFrontPageというHTML開発環境で作成されたハングルのHTMLには、ブラウザ側で表示言語設定を明示的に変えることなく、自動的(強制的)にその設定を変更させる目的で、

  <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=ks_c_5601-1987">

なる、MicrosoftのWWWブラウザでないと認識できないcharset(文字セット)名が記述されます。つまり、このcharset名はもう一方のWWWブラウザの雄、Netscape Navigator(Communicator含む) 4.0xまででは認識できないのです。
 日本語Windows上のNetscape Navigator 4.0xまででは、このタグがあるとLatin 1(西欧言語)エンコード状態に強制的に切り替えられてしまい、そのままではハングルは見られなくなります。
 
現在のところ、日本語Windows上のNetscape Navigatorでこういったページを読むには、Western(Latin 1)用のフォントとしてハングルフォントを指定する(その代わり欧文ページのバックスラッシュはすべてハングルのになりますし、ほかにも読めなくなる1バイト記号多数。しかもこの手が通用するのはNavigator 3.0x以下のみで、4.0xには適用できません)か、もしくはUnionway Asian Suite 97のようにあらゆる画面表示をハングルにしてしまうソフトを用いたり、あるいはそのページをローカル(自分のマシンのディスク)に保存し、上記のタグをテキストエディタなどで除去してから読み込ませるなど、いずれも弊害が大きいか、または面倒な手段ばかりです。
 一方、ハングルWindows上でNetscape Navigatorを動かすと、Latin 1エンコードでもハングルが表示される(というか、ハングルWindows上ではほかのアプリケーションも含めて、欧文フォントを指定していてもハングルが入力・表示できる)仕様となっているため、韓国でこの問題に気付いている人は少数です。

 しかし、残念なことに、FrontPageは韓国の商業コンテンツプロバイダーの大多数で使われており、このタグを含んだHTMLで構成されているホームページが激増しています。

 Netscape Navigatorをお使いの皆さん!
 読めないハングル・ホームページに遭遇したら、まずソースを表示してみましょう。
 <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=ks_c_5601-1987">を見かけたら、ぜひともそのサイトのWebMasterに電子メールなどで連絡し、上記のタグを削除するか、または"chatset=ks_c_5601-1987"の前に"charset=euc-kr"と入れてもらうように要望しましょう!

 また、<font face=", Arial">のように、フォント名を決め打ちするタグが入っているHTMLも最近よく見かけます。フォント名は先に書かれたものから認識されますので、この場合、というフォントのハングル名は日本語Windowsでは認識できませんから、欧文フォントでなおかつバージョン3.1以降のWindowsなら言語を問わず必ず入っている "Arial" が優先されることになり、日本語Windowsではハングルになりません。
 韓国のハングルページで中身(文字列)がハングルであるにもかかわらず、欧文フォントが指定されているケースが多いのは、ハングルWindowsでは欧文フォント名を指定してもハングルが表示できるのが当然だからです。
 この問題点については、Netscape Navigator 3.0xでは対策のしようがありませんが、Netscape Navigator 4.0以降の場合は、次のように設定すれば<font face=" ">タグを無効にできます。

  1. メニューの[Edit]-[Preference]を開く。
  2. Categoryツリーの"Appearance-Fonts" を選択する。
  3. "Sometimes a document will its own fonts."の下にある3項目のラジオボタンのうち、一番上の"Use my default fonts, overriding document-specified fonts"を選択する。

 ハングルページを作成しようと考えている方は、こちらもぜひご覧になってみてください。

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Last Update : October 21, 1998
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